19年間、本当にありがとうございました！UK EXTRAのおさらい
16年位書き続けたこのブログも、もうそろそろ最後になります。残念ながら初期のブログはサーバーサービス終了で全て消えてしまいましたが・・・。今日のブログは長いので、最初に大事なお知らせです、恐らく、3/20頃にUK EXTRAのサイトも完全に見れなくなります。ワックスのポーチやその他のバッグ系のＤＩＹ製作した物の修理の依頼は、TwitterかインスタのDMで受け付けます。壊れた時はDMで問い合わせ下さい。宜しくお願いいたします。ブログもブックマークしといて下さい。
さて、最後の営業日から1週間が経ちましたが、セール期間の通販発送や片付け等でバタバタしておりました。すぐにブログ書きたかったんですが、1週間経ってしまいました。
セール期間中は沢山のご来店、通販のご利用ありがとうございました！本当に楽しく、忙しい最後を過ごさせていただきました。大量の差し入れもご馳走様でした。しばらくは良いお酒飲めます～。スイーツ系の差し入れは息子が毎日食べまくっております。ありがとう！
色々お店の片付けをしていますが、昔の記録が沢山出て来て懐かしいですね。初めてイギリスに買い付けに行ったのは2004年の事で、ちょうど20年前の事。古着屋をやろうと思い2年間は好きなライブも行かず、ひたすらバイトバイトでお金を貯めて、ジュンと初めていったイギリス買い付け。やっぱり、一番の思い出はこの買い付けでしたね。
当時は古着屋で何年間か働いて、修行して買い付けに連れて行ってもらうってのが主流でしたが、アホなくせにめんどくさがりやの僕らはいきなりコネもないのにイギリスに買い付けに行きました。お互い服屋で働いた事もなければ、古着屋のコネがあるわけでもないのに・・・。そして、インターネットもそんなに普及していない時代で、いきなり飛び込んだ勇気は、今考えても凄い。凄いと言うか、無知だから出来る技ですね。やっぱりこれが初期衝動のエネルギーの凄まじさと言うか、パッションと言うやつか・・・・。無謀と言うか・・・・。
初めての買い付けは空港で警察に捕まったり、値段交渉でごねてたら僕だけバックルームに連れていかれて、怖い目にあったり、大量のライダース買い付けて、興奮しすぎてゲロ吐いたり、書ききれない程のハプニングだらけで、めちゃくちゃ思い出がありますね。
その初めての買い付けから帰ってきて、最初は習し運転もかねて、YAHOOオークションで買い付けた物を売って、通販の練習をしていました。ヤフオクで練習しつつ、バイトをしながら次の買い付けのお金を貯めつつ、人生初のホームページ作りを開始しました。自力の独学だったので、数か月かけてしょぼいホームページを作りました。この頃に参考にしていたのはBARK BOXさん、チェリーボムさんのサイトでした。マジで勉強になりました。この２店は当時ネットでUK古着を売っていた先駆けの方でしたので、写真の撮り方やコメント等、本当に参考にさせて頂きました。なんなら、パクリですわ、パクリ。すみません・・・・。
ホームページが完成に近づいた頃、古物商の免許を取得して、登記してUK EXTRAの屋号を取得します。UK EXTRAの屋号を取ったのが2005年です。ここからUK EXTRAが本格的に始まります。
当時はSNS等は無く、お店に宣伝費なんてかけれないので、とにかく口コミとYAHOOオークションから、サイトへの誘導で認知度を上げていきました。ライブでビラを配っていたのがこの頃です。ライブでのビラ巻きは本当に効果がありました。外国からの来日系のハードコアやパンクのライブの時は配りまくりました。ビラを配るとアクセス数が上がり、大きなGIGの後はオーダーがちょいちょい増えたりと、てさぐりの状態ながら手応えを感じて、店舗開設に向けて、鼻息を荒くしていました。
しかしながら、そんな簡単に店が出せるような利益は出るわけは無いので、買い付け→ネット販売→バイトの繰り返して、少しづつ店の資金を貯めていました。この頃、家賃34,000円の風呂無しの共同アパートを倉庫に借りていて（おじゃ漫画山田壮と呼んでいた）、そこでUK EXTRAの在庫管理や発送をしていました。丁度、借りていた下の階にハードコア好きの滅茶苦茶危なそうなやつが住んでいて、上の階にいるのがUK EXTRAだと気づかれないように細心の注意を払っていました。気づかれたら商品が盗まれると、勝手に決めつけていましたね、ひどい話です。
初期のオリジナル品であったパンクなTシャツはそこで作っていましたね。とにかく暑くて死にそうになるアパートで、バイトが終わったら倉庫に集まっては、命がけでプリントしていました。ゼブラ柄や、ヒョウ柄、Vの字、ブラインドサングラスなんかのTシャツをここで作っていました。
そしてこの、無店舗、死ぬほど暑い倉庫時代に、無謀にも工場生産のオリジナルに手を出します。実績もない、店舗もない僕らに到底作ってくれる工場など無く、所謂『ふり屋』と呼ばれる、工場と僕らの間に入ってくれる中間業者を経て、記念すべき工場生産の第1号を作る事になります。
それがUK EXTRAの1番の定番だった、黒いスリムパンツです。このスリムパンツは滅茶苦茶細かったので、ネットだけで売るのは難しいので、BOYレコード、バイオレン堂、45REVOLUTIONにお願いして売ってもらっていました。懐かしいですね～。この黒スリの1番最初のサンプルを何本かつくりましたが、細すぎてオチンのポがうっ血してしまう位細いのが上がってきたり、中々思い通りにはいきませんでしたね。
今、思うとこのネット時代は勉強期間には最適でしたね。この時代で一番売れたのは圧倒的にバックルブーツですね。ロンジャンよりも売れました。サイトにアップする予告を出していたので、アップしたらすぐに売れましたね。熱心な人は実物が見たいと言われて、僕の借りていた高円寺のアパートに見に来た人もいましたね。知らないハードコアの奴らがやって来るので、結構怖かったです。
こんなネット時代を3年間過ごし、2007年終わり頃から、実店舗開店に向けて動き出します。
物件を探し始めて、良いのが無く最終的に高円寺の北口の2階の物件に決めます（今のシザーハンズリペアのあるビルの2階）。半年くらい？？待ったんですが、本当に良いのが出ず、あきらめてその物件を仮契約をした後に、小さくてボロボロで、１階の理想的な物件が転がり込んで来ました。すぐさまそこの物件をおさえて、大家さんとの面接もクリアーして、今の場所の物件にありつきました。これは結構奇跡でした。後、数日後にこの物件がでて来ても、僕らは北口の２階のお店を契約していたと思うので、本当にナイスタイミングで、出てきた物件でした。
苦節３年、いや、初めての買い付け資金を貯めていた頃からだと５年位かな？？ようやく、お店の物件を手に入れる事が出来て、この時は本当に舞い上がっていました。これが、2008年の２月の事です。そこから約１か月後の3/2に開店を目指して、２人でDIYのお店作りがスタートします。お店の思い出の中で２番目の思い出はこのOPEN準備ですかね。
内装から、棚やカウンターの制作まで全部自分達でやったので、本当に時間がかかったし、上手くいかない事だらけでしたが、気分は一人前の大工ですよ。楽しかったな～。3/2の開店日、OPEN予定時間のギリギリまで内装工事やっていました。前日の商品の値段付けとか、夜中になってもうめんどくさくて適当につけていましたね。今思うと、本当にアホですね。商売で１番大事な値段付けを、力が残っていなくて適当にやってしまうなんて。
そんなこんなで、UK EXTRAは2008年3/2にようやくお店がOPEN!!(ちなみに2007年とずっと勘違いしていました・・・・）
これは高円寺フェスの写真です。お客様から頂いた写真。この当時の写真は、店のＰＣがぶっ飛んで全然ないんですよね・・・・。
二人とも若いですね。
お店の中の写真が少ないんですが、この店の内装をチマチマＤＩＹでやっていました。
今見るととてつもなく良い古着がたんまり並んでいますね。この頃はまだ見つけられたんですよね～。
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