エクストラな縦落ちを作りたい方へ
先日再発しましたセルヴィッチデニムですが、僕の予想とは反して、マニアック路線のストレートの方が在庫が少ないです。ストレート狙い(大山のホームランかいっ!)の方はお早めに!インディゴのLは在庫がなくなりましたが、それ以外は今の所販売中です!
セルヴィッチデニムのサイトはこちらから。uk-extra.com/uvslimdenimtop.htm
さて今日は、縦落ち作りについて書いておきます。当店のデニムは14オンスのセルヴィッチ生地です。厚手でしっかりとしたデニム生地ですが、そもそもセルヴィッチ生地はなぜヴィンテージデニムのような綺麗な縦落ちをするのか??
それは一般的な現行のデニム生地と作り方が違います。セルヴィッチ生地はシャトル織り機と呼ばれる昔の古い編み機で生地を編んでいきます。この機械は、現在は世の中に少なく、機械を巧みに操れる職人さんも必要です。なので、セルヴィッチ生地は高価なんです。
そんなシャトル織り機で織られた生地は、古い機械で編まれただけあって、生地の表面の出来が粗いです。お世辞にも綺麗とは言えない生地の表面で、織り傷と呼ばれる生地のダメージが入る事もしばしばあります。
ただこの生地の表面の粗さが綺麗な縦落ちを生みます。すごく簡単に言うと、表面の粗いセルヴィッチ生地は生地の表面の凹凸の強さから、擦れてあたる場所とあたらない場所が出てきます。それが縦方向に強く出るので、縦落ちと呼ばれる落ち方をします。
↓ポツポツと超細かい点が、縦に細い線状になって何本も出てるのがわかりますか?
これは僕の私物4~5年履いています。かなり綺麗に縦落ちしいています。勿論UK EXTRAのデニムですよ。
色落ちが綺麗=縦落ちなわけですが、縦落ち=色が落ちていない箇所と落ちている箇所のコントラスト と言う事になります。綺麗な縦落ちを形成するには、色が濃い部分と落ちて薄くなった部分が良いバランスで存在する事が大事です。このバランスを作るにはとにかく着用する事です。
デニムを履くと、シワが出来ますよね。特に座ると足のつけと膝裏にシワが入ります。このシワが出来た状態だと、シワの山部分は擦れますが(アタリますが)シワの谷の部分は、物にあたったり、擦れたりはしませんよね。着用によって生地が当たる箇所とそうでない箇所にによって、色落ちする個所とそうでない箇所が出来るわけです。
↑の写真は所謂ハチの巣と呼ばれる色落ちの仕方ですが、色が薄い箇所はシワの山部分で擦れて白くなっています。逆に色が濃く残ってる部分はシワの谷で擦れていないので濃く残っています。
こうやって、着用を繰り返して、色落ちしている所と色落ちしない所を作って行くのです。エイジングと呼ばれる奴です。この際に、洗濯を頻繁にしてしまうと、せっかく擦れる場所と擦れていない場所の色落ちの下地が出来つつあるのに、洗濯で一気に色を落としてしまうと言う事になります。これだと全体的にまんべんなく色落ちしてしまい、のっぺりした表情の色落ちしなります。
逆に縦落ちは嫌い!全体的に同じ色に落としたい!って方は頻繁に洗った方が良いです。
綺麗なヴィンテージ風縦落ちを目指すなら、あんまり頻繁に洗ってはダメです。とは言え洗わな過ぎは良くありません。汗で酸化して生地も弱っていくので、全く洗わないのはやめましょう。ヴィンテージの生地では無いので、何回洗っても紙くずみたいにはなりません。(笑)。その辺は安心して下さい。
縦落ち目指すなら、たまに洗う位で良いです。ま、大汗かいたら早めに洗いましょう。
↑これはさっき紹介した物よりさらに色落ちしています。9年位は経ちますかね。さすがにボロボロでリペアしています。
えぐい位仕上がっていますが、ここまでやるにはかなり時間がかかります。ただ、ここまでクタクタになっても、自分の体のラインにあった色落ちは本当にかっこいいです。
ブラックは2年程しか経っていないのでこんなもんですが、個人的にはあんまり落ちなくても良いです。
長々書きましたが、ちょっとづつ仕上がっていく様を楽しむのも醍醐味です。
こんな感じでUK EXTRAのセルヴィッチで是非、縦落ちのデニムを仕上げてみて下さい!!
セルヴィッチデニムのサイトはこちらから。uk-extra.com/uvslimdenimtop.htm
宜しくお願いいたします!!









コメント
コメントを投稿